ポストモダンな哲学やその特徴をご紹介します。

ポストモダンな哲学

■ポストモダン哲学の代表的概念「価値の相対化」
ポストモダンの発想はもともと、思想・哲学の分野から始まったもので、多くの学者が様々な論議を繰り広げてきました。ただ、その概念が、芸術や建築などのリアルな「モノ」に落とし込まれていく過程で、哲学的なポストモダンの概念は「言葉遊び」に陥っていったことが否めず、体系的に論証づけられてものは、結果的にはなかったと言われています。ちょっと専門的に学んでいる人にとっても、不必要に分かりづらくなってしまっているのだそうです。そんな中で、一般の私たちにもわかりやすく、ほとんどの「ポストモダン的哲学」の基本概念になっているのが「価値の相対化」です。教育現場で「絶対評価」と「相対評価」というのがありますが、あれを考えると分かりやすいのですが、ものごとの価値に「絶対的な基準」を設けない、基準はすべて個の中にある、という考え方です。この考え方をもとに、音階のテーゼを越えた音楽や、シンメトリー(左右対称)を無視したデザインなど、「ポストモダン」分野の様々なアウトプットがはじまりました。
ただし、哲学や思想としてのこの考え方については、絶対価値がない社会の不安定さ、時代によって移り変わる相対化の集大成こそが絶対化である、といったような様々な議論がなされ、哲学者によっても捉え方や評価が分かれています。また、「ポストモダン」という言葉の流行に伴って、独自の哲学理論をこの枠にはめられることをいやがる哲学者が増えていったことも事実です。実際に、この頃にマスコミなどによって「ポストモダニスト」と定義された哲学者や思想家の多くが「自分をポストモダニストだとは思っていない」と答えています。

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