■日本のポストモダン作家
ポストモダン文学には明確な定義はなく、近代までの文学に対して、どことなく秩序、簡潔性、起承転結性、物語性、普遍性(はっきりとした主人公がいて脇役が居るといったような)、時間秩序などを欠いている、自由な文体や構成で欠かれたものを、こう呼んでいます。ポストモダンと言われる文学の中では、没個性(模倣、どこかで見た)さえもが、これまでの純文学の評価基準とは違うという意味で独自性と捉えられたり、だらだらと散文を並べることも、読み手側の個の中で勝手に独自に解釈されさえすれば、オリジナリティであると捉えられる傾向があります。日本の代表的なポストモダン作家をいくつかあげておきます。
1.高橋源一郎
パロディや模倣を駆使した前衛的かつ現代詩的な作風で、ポストモダン作家の筆頭格。
代表作に「さようなら、ギャングたち」「虹の彼方に」など。
2.島田雅彦
「優しいサヨクのための嬉遊曲」で鮮烈デビューを果たし、「サヨク」自称や、一転した天皇擁護、村上春樹をはじめとする著名人批判など、物議をかもす発言が多いことで有名。風貌から「文壇の貴公子」と呼ばれ、女性ファンが多い。音楽にも造詣が深い。
3.小林恭二
メタ・フィクションといわれる、「虚構」的作風が特徴の作家で、「電話男」でデビュー。俳人でもあり、俳句の楽しさを一般に紹介する試みも勢力的に行う。